夏椿

梅雨が似合うお花に夏椿というお花があります。

しとしとと降る雨に濡れながらひっそりと咲く夏椿。

早朝に開き夕方には萎んでしまい、翌日の朝は落ちてしまう儚い命の夏椿。



夏椿（ナツツバキ）ツバキ科ですが、寒い時季に咲く椿の仲間ではありません。
夏に咲くお花が椿に似ているからこの名がつきました。




夏椿の別名は「沙羅の木」
昔、お寺のお坊さんがこの花を見て「沙羅双樹」に似ていたので
「沙羅の木」と言ったため、この別名がついてしまったそうです＾＾
花びらに細かいひだがあります。




今年は茶花に入れてみました。
花入は「備前焼の扁壺」今は人間国宝になられた「伊勢崎　淳」さんの作品です。




今月の掛軸は「清流無間断」（せいりゅう　かんだんなし）
さらさらと流れる清流を感じて頂けたら幸いです。




今月の生菓子は「蛍の袖」鶴屋吉信さんのお菓子です。




暫くお抹茶を点てていませんでしたので、新しいお抹茶を買ってきました。
茶碗は乾山写しの「花菖蒲」橋本城岳作
このお茶碗は席披き（新しくお茶室を作り披露すること）の茶事を行った時に
お友達からお祝いに頂いた物です。


今はネジバナが沢山咲いています。


クレマチスの鉢から顔を出したネジバナ（捩花）




クレマチスの鉢から出たネジバナは、元気が良くてやや太めです。
別名モジズリ（綟摺）




このネジバナは「屋久島モジズリ」これも茶事にいらした方から頂いたものです。
華奢なこのお花は鉢植えにしています。